009日目:新居浜 → 臼杵

日時 2008-09-15(月)
ルート 新居浜 → 臼杵
距離 約120km+フェリー移動70㎞(内ヒッチハイクでトラック移動した距離は100km)
時間 約11時間15分(09:00 → 20:15)
2008-09-15(月)
今日はフェリー乗り場のある120km程先の八幡浜市を目指します。
が、新居浜市内から約20km程進んだところ。
ファミリーマート 小松大頭店で水を買ったあと、数十メートル進んだところでパンク。
雨が降る中、ボー然。
ペコペコのタイヤの自転車を押しながら進むことに。
自転車屋さんなんて見当たらない田舎道。
民家がちらほらある程度。
雨も激しい。
そんな時、民家から軽トラに乗って出ようとしているおじいちゃんを発見。
声をかけました。
「すいません。パンクしてしまったのですが、近くに自転車屋さんありませんか」
「なんだ。今からパチンコに行こうってときに」
「あ、いや。。。パンクしてしまい。」
「どれ。俺がみてやる。」
え!このじいちゃん。パンク直せるの?(もの凄く期待!)
というわけで、おじいちゃんに任せることに。
大きなガレージに持っていかれ、トンカチで自転車を叩きながら、
「こりゃ、普通のパンクじゃないな。タイヤがいかれてる」
と、おもむろにハンマーと謎の器具を取り出し、タイヤを取り外そうと。。
「え。いや。ちょ。。ととと・・」
1時間くらいタイヤを外そうと葛藤するおじいちゃん。
親切心から。というのがわかっているので、じいちゃんの暴走をどう止めたらいいのかわからない。
明らかに自転車の分解具合がまずい展開になっている。
心を鬼にして、じいちゃんとの決別を宣言することに。
「ありがとうございます!大丈夫です!頑張って押していくことに決めました!」
「そうか?ここでやめたら、絶対に後悔するぞ」
謎の脅迫まがいな言葉を言われて少し凹みました。
じいちゃんのプライドを傷つけちゃったのかな。。
が、暴走している感があったので、やむえず。
おじいちゃんのパチンコをさえぎって、声をかけてごめんなさい。
雨の中、トボトボと、田舎道を押して進むことに。
この先は、民家もお店も無さそうな山道。
なんとかしたい、と焦りがピークに。
山道に入る手前に唯一のコンビニがあったので、ここで車を捕まえて自転車ごとヒッチハイクすることに決めました。
大学生時代にヒッチハイク移動していたので、抵抗はなかったのですが、果たして自転車ごと。って、上手くいくのか。。。
自転車を積めそうな車の運転手に声をかけること2台目。
まさかの、ママチャリごとのヒッチハイク。
OKをもらえました。
写真は乗せてもらったトラック。
荷台に積まれたママチャリ。
寄り道をしたりして、運転手さんと一緒にプチ観光してきました。もはやママチャリの旅でも何でもない。
運転手さんに、どこまで行こうと思ってるの?と質問をされたので、
「ここから100㎞くらい先のフェリー乗り場のある八幡浜市を」
と言うと、このトラックの運転手さんが目指していた場所も八幡浜市というミラクル!
さらに、このトラックの会社が、フェリー乗り場の隣というミラクル!
運転手さんの地元も八幡浜市で、知り合いの自転車屋さんがいるとのことでまさにミラクル!
ミラクル過ぎて二人とも大爆笑。
「自転車でいかなくていいの?」
と聞かれましたが、特にこだわりのない自分は、「全然いいです!」と。
むしろ、この貴重な出会いとミラクルを満喫したかったのです。
八幡浜市に到着し、フェリー乗り場近くの自転車屋さんに連絡をしてくれて、すぐに修理をしてもらえることなりました。トンカチじいちゃんが言っていた、
「ただのパンクじゃない」
という言葉はあっさり否定。ただのパンクでした。あのトンカチじいちゃんの「後悔するぞ」の一言が懐かしく感じます。
フェリー乗り場で腹ごしらえ。じゃこ天(かまぼこ)が名物らしいので、温かいおうどんと一緒に頂きました。雨で体が冷えきっていたので、生き返りました。
フェリーに乗り込む準備。今回は、ママチャリが先頭。
フェリーに乗り込みました。大分県の臼杵まで、約2時間半の船旅です。
船旅を終えて、無事、臼杵に到着。臼杵駅前のビジネスホテルあわづ に、チェックインしました。
台風が近づいていましたが、翌日はまだ天気がもちそう。パンクというハプニングと同時にミラクルな出会いのおかげで、ここまでこれました。ホテルにチェックイン後、ヒッチハイクで運んでくれた運転手さんに電話をして、無事に臼杵に到着したご報告と改めてお礼を伝えました。トンカチじいちゃんを含め、色々な出会いに感謝をしながら就寝。